二年生の男子学生の結核感染で、同学生が所属していた文化系サークルの部員に対し、ツベルクリン検査が九月第一週から二週にかけて行われており、九月中旬には集団感染の疑いが高まっていたという。このサークルの部員の取材からわかった。【10月9日 神戸大学NEWS NET=UNN】
この学生は初め咳が続き、大学の保健管理センターで診察を受けたところ、風邪と症状が似ているため様子をみることになった。しかし七月上旬に喀血。レントゲン診査で「影」がみられ、痰の中に結核菌が含まれていることがわかった。現在は入院中。
授業は窓の開いた開放空間で行われていたため、サークル活動の所属部員など約五十人が「濃厚接触者」として定期外健康診断を受けた。
学内サークルの部員の「濃厚接触者」に取材
この学生は学内の文化系サークルと、学外者も参加する団体に所属していたが、「濃厚接触者」はほとんどがこの学内サークルのメンバーだった。
神戸市保健所が検査の主体となって、七月中にエックス線検査が、九月にはいってツベルクリン検査が行われた。
ニュースネット委員会は、この学内サークルの部員の「濃厚接触者」に取材することができた。
9月第2週の直後には検査結果が出ていた
七月一日、二年生の男子学生が結核に感染していることがわかってから、学生が所属するサークルの代表者に、神戸市灘区の保健所から連絡があった。それからすぐに、部員などに対しエックス線検査が行われ、全員「異常なし」と診断された。
「エックス線検査で異常が認められないので、ツベルクリン反応が出るのはもっと先だろう」として、九月にはいってからツベルクリン検査を行ったという。 このサークルでは、九月第一週に部員の約七割が、第二週に残り約三割が検査を受けた。それぞれ二日後、反応の判定を行った。このときに、今回集団感染の疑いがもたれている計二十一人の多くに、ツベルクリン反応の強陽性が出ていることが判明したという。九月中旬には集団感染の疑いが高くなっていたはずだと、この学生は話している。
まだツベルクリン検査を受けていない「濃厚接触者」が5人
神戸市保健所は十月六日になって、神戸大生など二十二人が結核に集団感染した疑いがあると記者発表。感染のわかった二十一人は全員初期の段階のため、投薬などの予防措置を受けている。
「濃厚接触者」とされた人のうち、いまだにツベルクリン検査を受けていない五人は、十日に検査をする予定だ。七月上旬に、二年生の男子学生の結核感染がわかってから、すでに三か月が経過している。
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