十月二十六日夜、東京・千代田区の同窓会クラブ「東京凌霜クラブ・東京KUC」で、八学部の同窓会の在京支部でつくる「神戸大学学友会東京連絡会」の各部持ち回りで開催する交流会『木曜会』が行われた。茨城県立中央病院の大倉久直副院長(医・一九六六年卒)の講演に、工・文・教育(現発達科学)・農・医・経済・経営・法の卒業生四十五人が熱心に聞き入り、立食パーティーでは異業種のOBがなごやかに交流した。【10月26日 神戸大学NEWS NET=UNN】
今回が第一回で、テーマは「ガンの話」。講師は、茨城県立中央病院茨城地区ガンセンターの副院長・大倉久直(医・六六年卒)さん。大倉さんは、ガンの基本知識から、終末医療まで、わかりやすく解説した。
「進行ガンでも助かるようになったのは、切除手術の技術の向上がある」と指摘。「手術でとれないガンは、抗がん剤、放射線を組み合わせて戦うが、ホルモン療法もある」という。前立腺ガンは男性ホルモンを絶つと抑えられるため、ホルモン療法で対処したり、場合によっては睾丸を取ることもある。
ガンになりにくい生活をするのも大切で、ヘビースモーカー、深酒をする人、入れ歯がしょっちゅうあたって痛い状態や、便秘がちというのは、ガンになる可能性を高めているという。「(遠くの土地の)放射線洩れ事故を気にするより、タバコを吸っている人を部屋から追い出したほうがガンを防ぐためには有効」と力説した。
新制大学として昭和二十四年以降ひとつの大学になって五十年。こうした交流会ををきっかけに学部ごとの同窓会から、全学同窓会へと名実ともに発展させるきっかけになればと関係者は期待している。
「神戸大学木曜会」は年九回(十二月、一月、八月を除く毎月)の開催で、十一月三十日は工学部(KTC)が幹事。東京KUCホームページhttp://plaza28.mbn.or.jp/~kuc/tokyokuc/を参照。?
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。