アメフット関西学生の試合が十月二十八日、西宮スタジアムで行われた。神戸大は24-0で大産大を下し、五戦目にして初勝利を挙げた。【10月28日 UNN】
開幕から四連敗し、もう負けられないこの一戦。しかし降り続く雨のせいか神戸大はミスを繰り返し、反則も多い。第2QにQB林のキーププレーでTDを奪うが、矢野ヘッドコーチが「痛かった」というK今里のFGミスなどもあり、オフェンスはいやな流れを断ち切れない。
その神戸大を救ったのはディフェンスだった。ロングパスを通させず、ランプレーにはつぶしの速いディフェンスラインが立ちふさがる。この日与えたファーストダウンはわずかに二本と、完ぺきに近い内容だった。
そのディフェンスに触発されたのか、オフェンスにもビッグプレーが飛び出す。後半開始早々、ピッチを受けたRB朴木が右サイドから62ヤードのロングラン。独走でエンドゾーンに駆け込み、改めて存在の大きさをアピールした。 その後は雨脚が強まったこともあってRB大月、朴木の中央突破で押し続け、林を軸とするオプションプレーも徐々に決まり始める。終了直前には今里がこの試合三本目でやっとFGを決め、何とか西宮ボウラーの面目を守った。
スコアを見れば圧勝だが、オフェンスの反則の多さには矢野ヘッドコーチも「これでは勝てない」と渋い表情だった。これからは「勝たないと話にならない」という同大、近大戦。一部残留に向けて落とせない試合だけに、ミスの多さは大きな課題だ。
●関西学生アメリカンフットボールリーグ(10月28日・西宮スタジアム)
神戸大 0 7 7 10=24 大産大 0 0 0 0=0
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