全国初として注目されている、医学部付属医学研究国際交流センターの筋ジス患者への合成DNA治療。十三日に第一回の点滴を行い、経過が良ければ患者は十二月中旬に退院する予定。【11月2日 神戸大NEWS NET=UNN】
医学部付属医学研究国際交流センターの松尾雅文教授の研究チームは十月三十日、筋ジストロフィー患者に合成DNAを用いた治療の研究をすると発表した。
患者は現在小学校に通っている七歳の男児で、デュシェンヌ型筋ジストロフィーの疾患を持つ。筋ジストロフィーは徐々に筋肉が委縮し、筋力が低下する進行性の遺伝性疾患。さまざまなタイプのものがあり、患者の七〇パーセントを占めるデュシェンヌ型はなかでも進行が早い。幼児期の歩行の異常から始まり、十二歳頃には車椅子が必要となる。いずれ呼吸するための筋力も衰え、二十代で生命の危機に直面するケースが多い。
今回の治療では合成DNAを静脈内に注射し、遺伝子の欠失異常を修正させる。十三日に第一回目の点滴を行い、以後一週間おきに計四回投与される。経過が良ければ患者は十二月中旬に退院する予定。
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