学長選挙から一夜明けた十一月十日午後一時三十分から本部特別会議室で、当選した野上智行教授(発達)の記者会見が行われた。野上教授は「二十一世紀の神戸大を、学生、教職員みんなで作り上げたい」と話す。【11月10日 神戸大学NEWS NET=UNN】?
「神戸大の全構成員の英知を集結したい」。独立行政法人化によってこれまで「競争」のなかった国立大は岐路にたたされている。生き残るためには「『神戸大』という独自性を持つ必要がある」と野上教授は言う。
神戸市は海外でも知名度が高い。その神戸に在りながら「グローバル性に欠ける学生が多い」と留学生などからの指摘がある。神戸市の名にあわせて「神戸大の存在価値を高めていきたい」と言う野上教授。将来的にはイギリスや香港の大学との単位互換を構想している。
また、教授は神戸大の学生の環境の貧困さを指摘。現行のカリキュラムでは決して十分な大学教育とは言えず、昨年度から実施している大教センターの授業評価アンケートをもっと活用し、教育改革を目指す。被災地の大学としては、大学で身に付けた心理学や社会学などを応用し「大学と地域との人間的な関わりを深めたい」と話す。
「学生も教官も事務員も、みんなで一緒になって『あるもの』をつくりだす。二十一世紀の転換期だからこそ人間と人間とのつながりを大事にしたい」。野上教授は来年二月十六日から学長に就任する。任期は四年間。
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