大倉山祭で摘出臓器公開 遺族の同意得ず

朝日新聞によると神戸大医学部は、十月にあった大倉山祭で「病理解剖展」を開催した際、臓器標本二十数本をビニールパックに詰めて展示し、来場者に間接的にさわらせていた。【12月1日 神戸大学NEWS NET=UNN】

 神戸大のほかに、鹿児島大医学部でも学園祭で展示を行い、北九州市の産業医大でも昨年まで同様の展示をしていた。いずれの大学も患者や遺族に一般公開の同意を得ていなかったため、患者や遺族のプライバシー、医療倫理の側面から問題視する声も上がっている。
 神戸大学は、企画段階で公開の是非をめぐる論議が学生の間であったというが、「啓発の意義」を優先していた。産業医大では、同意のない展示を疑問視する外部の指摘があり今年は見送った。

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