軽音楽部定演 六つの個性が共演

軽音楽部の第三十七回定期演奏会が、十二月二日の午後四時から、ポートアイランドのジーベックホールで行われ、たくさんの人がジャズ、ロックを楽しんだ。【12月2日 神戸大学NEWS NET=UNN】

 同部は、毎年この時期に定期演奏会を行っており、今年で三十七回目を迎える。毎年恒例の行事でOB、OGも多数訪れる。  定期演奏会の目的は、神戸大の軽音楽部を様々な人にアピールし、クラブとしてどれだけの人を集めることができるのか試すというものだ。スタッフとしてプロの業者を雇い、音響設備はプロ級のもの。
 演奏前、今回の定期演奏会のプロデューサーの高橋裕司さん(工学部・二年)は、「六甲祭でのライブと違いお金をとっての演奏会なので、お客さんを満足させるものにしなくてはならない。決して内輪の楽しみになってはならない。成功してくれれば…。」と不安げに話す。
 出演バンドは六バンド。ジャズからは、「オメルタ」、「Optimista」、「Kobe mussoc jazz orchestra」の三バンド、ロックからは「dumo」、「ニコチンヘッド」、「ねんど」の三バンドがそれぞれの持ち曲を演奏した。それぞれのバンドの持つ音楽観が演奏に表れており、表現の仕方、ビート、楽器構成など様々であった。ジャズは渋く、ロックは激しく音楽を奏でた。途中、観客席を走り回りベースを弾くワンシーンも。観客は音楽に合わせ、盛り上がったり、落ち着いたり。五番目に演奏した「ねんど」は、ボーカルの動きが特徴的で、彼らの個性を表した。各バンドの演奏後には、司会がメンバーにインタビューをし、客席の笑いを誘った。
 客席には、高校生からお年寄りまで様々な人が約二百人詰め掛けた。ロビーにも、各バンドのファンが集まり、メンバーと話をする光景も。各バンドは、神戸、大阪を中心にライブ活動を行っており、特定のファンもいる。演奏終了後、受付で発売していたCDを買う人や、「良かったね~」と話し帰っていく人も多くいた。  高橋さんは、「とりあえず無事終わってほっとしている。打ち上げが楽しみです。」と満足そうな様子だった。

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