十二月十七日の午後四時から、グリークラブの第五十二回定期演奏会が、神戸文化ホールの大ホールで行われ、約千三百人の観客を魅了した。【12月17日 神戸大学NEWS NET=UNN】
グリークラブは、男性だけで構成される男声合唱団。部長の綴木和範さん(法・三年)は、「男声だけの方が幅広く音楽を表現できると思う。」と話す。
演奏会は四部構成で、第一部は「黒人霊歌に寄せられた賞賛の声」をテーマに「Little Innocent Lamb」など計四曲を合唱。第二部は「日本のこころ」をテーマに「鯉のぼり」、「雪のふるまちを」など計五曲を合唱した。第三部では指揮者に発達科学部教授の斉田好男先生を、ピアノ伴奏に神戸山手女子中の音楽講座講師の中村磨美先生を迎え、「男声合唱とピアノのための『ジプシーの歌』」を合唱。第四部では「男声合唱組曲『三崎のうた』」を合唱した。どの曲も男声の美しいハーモニーと力強さを表現しており、訪れた観客は各部終了後に盛大な拍手を送っていた。
客席には、大学生からお年寄りまで約千三百人の人が座っており、演奏される音楽に耳を傾けていた。
演奏終了後、ホールの外で部員たちによって合唱が行われ、観客に対してお礼を述べた後、胴上げが始まった。四回生最後のステージであることを象徴している。部員たちの顔には笑顔があふれ、禁煙していたある部員は煙草に火をつけ「最高だね」と一言。部長の綴木さんは、「情熱と感動を伝えられたと思う。練習の成果が全て出せた。男の勢いを表現でき、最高の気分です。」と満足げに演奏会を振り返る。
観客は興奮冷め遣らぬまま、傘を片手に会場をあとにした。
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