合成DNAを用いた筋ジス治療、実施延期へ 付属病院

神戸大付属病院で十一月七日に実施される予定だった、合成DNAを用いた筋ジストロフィーの治療 が延期されたことがわかった。使用する合成DNAに何らかの混入物がある可能性が判明したため。混 入の原因は現在調べている最中で、まだ治療開始のめどはたっていない。【12月20日 神戸大学NEW S NET=UNN】

 この治療は「ディシュンヌ型」の筋ジストロフィーの患者に合成DNAを静脈内に注射し、遺伝子の 欠失異常を修正させるというもの。今回、アメリカから調達した合成DNA、アンチセンスオリゴネク レオチドの最終検査を行ったところ、不純物が混入している可能性があることが判明。治療開始の延期 に至った。
 不純物が混入した原因は究明中で、現在はまだ治療開始のめどはたっていない。治療は十一月十三日 に第一回目の点滴を行い、以後一週間おきに計四回投与され、経過が良ければ患者は十二月中旬に退院 、十二月二十日に記者会見が行われる予定だった。

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