女子タッチフットの王座戦、「さくらボウル」が一月三日東京ドームで開催される。五月のシュガーボウルの敗北から再燃し、関西学生リーグを全勝、東西大学王座をものにした神戸大ROOKS。さくらボウル二連覇に挑む。【12月30日 神戸大学NEWS NET=UNN】
二〇〇〇年一月三日。劇的な逆転に、東京ドームが沸いた。東京グレートアローズに終了直前のTD。28-27の僅差でさくらボウル初優勝を成し遂げた。 同年五月二十七日横浜スタジアム。小雨が降るなか、痛恨の涙を流した。一回戦、準決勝と順当に勝ち進んだものの決勝で聖和大に20-27で敗北。シュガーボウル連覇の夢は断たれた。
九九年度はシュガーボウル、東西大学王座決定戦、さくらボウルと三冠。タッチフットの「女王」の座を欲しいままにした。だが、「ただ勢いで勝っただけだったのかも」とROOKSのメンバーは振り返る。今年度、シュガーボウル決勝でまさかの黒星。「(三冠を獲得し)おごっていた」のが最大の敗因だという。
「二度と悔しい思いはしたくない」。シュガーボウルでの悔しさが、選手を奮起させた。秋季関西リーグを全勝。東西大学王座でも宿敵・聖和大を26-13打破。個人プレイが目立った今までのチームから、「全員で」勝てるチームへと、スタイルも変化した。
今度の対戦相手は、十二月三日に行われた「FINALTOUCH2000」で勝ち上がった東京グレートアローズ(関東一般女子)。昨年のさくらボウルと同じ顔合わせとなった。東京グレートアローズは関東の大学出身者を中心に構成している新興チーム。個人の能力が高く、一つ一つの技術は神戸大より上だ。神戸大とは九九年シュガーボウル以来四回目の対戦となる。過去三回は神戸大の勝利。それだけに「打倒神戸」の念は深い。
しかし今季のROOKSには「チーム力」がある。何でも言い合え、何でも話しあえる雰囲気。一年生もレギュラーも同じ練習メニューをこなす。もちろん全ての面でまだ「完ぺき」とは言えないが、「チームプレイ」がそれをカバーする。
さくらボウルは東京ドームで、一月三日午前十時三十分からプレイ開始。「『全員の力』で勝ちたい。最高の試合にしたい」。鈴木主将を筆頭に、神戸大ROOKSは二連覇を目指す。
●神戸大ROOKSと東京グレートアローズの対戦記録
▽第8回シュガーレディー杯争奪タッチフットボール日本選手権・準決勝(1999年5月29日・横浜スタジアム)
神戸大ROOKS 26-19 東京グレートアローズ
▽第5回全日本王座決定戦・さくらボウル(2000年1月3日・東京ドーム)
神戸大ROOKS 7 0 14 7=28
東京グレートアローズ 6 7 7 7=27
▽第9回シュガーレディー杯争奪タッチフットボール日本選手権・準決勝(2000年5月27日・横浜スタジアム)
神戸大ROOKS 0 6 6 7=19
東京グレートアローズ 0 0 6 7=13
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