昨年十一月に完成した神大会館・留学生センター・山口誓子記念館の竣工記念式典が、一月二十七日、神大会館六甲ホールで行われた。【1月27日 神戸大学NEWS NET=UNN】
神大会館と留学生センターからなる神戸大百年記念館は、三千九百八十九平方メートルのコンクリート舎。翔ぶ鳥の翼をイメージに、三メートルのひさしと神戸を一望できる三階のバルコニーが目を引く。国際交流の学術的拠点となる神大会館は、三百人収容の六甲ホールと三つの会議室がある。また、神戸大の歴史に関する資料を展示した展示ホールも設置された。
一方、山口誓子記念館は百四十九平方メートルの木造平屋建て。大学に寄贈されながら震災で全壊した俳人山口誓子の住み処を再現した。
式典には、施設課、留学生センター職員の他、文化系学部の教授ら三百人が出席。神大会館建設に協力した学友会の新野幸次郎会長や、韓国同門会の人も来賓で出席した。
式典後半には上野晶子さんによる記念演奏が行われ、講演も演奏もできる音響装置が目玉の六甲ホールにチェンバロの音色が響きわたった。
神戸大百年記念館の基本設計を担当した工学部の狩野教授と山口誓子記念館の実施設計を担当した工学部の足立教授がそれぞれの建物の説明を行なった。狩野教授は今年三月に退官するが、山口誓子、ヴァイツゼッカーに続く三人目の名誉博士に選出されることが決まっている。説明の中で狩野教授は、記念館のコンセプトは「七つの海洋に開かれた雄大な建物」で海外の大学などを回り構想をねったと話した。
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