「具体的には考えられない」遺族ら

 昨年三月、大日岳で神戸大の溝上国秀さん(文・当時二年)ら二人が亡くなった事故の報告書が先月二十六日に発表された件で、溝上さんの遺族は「(裁判など)具体的にはまだ何も考えられない」としている。【3月1日 神戸大学NEWS NET=UNN】

 二十六日付けの朝日新聞朝刊によると、「大学生の遺族らは裁判で国側の責任を問う構え」だという。ニュースネット委員会の取材に対して国秀さんの父親・不二男さんは「今は悲しみや悔しさがいっぱいで、(裁判など)具体的な行動をおこす気持ちにはなれない」と話している。だが報告書の「(事故は)予測不可能だった」というくだりには「文部科学省に対して不信感を抱かずにはいられない」という。
 文部科学省側との談合や裁判は、もう一人の被害者・内藤三恭司さん(都立大・当時二年)の遺族らと連名で行なうことになる。溝上さんは今後、「弁護士と相談しながら私たちの立場をとっていきたい」としている。

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