平成十二年度神戸大学卒業証書・学位記授与式が三月二十三日、神戸ポートアイランドホール(ワールド記念ホール)で行われた。学部生二千七百十三人が卒業、大学院生千十一人が修士課程を修了し、新たな門出を迎えた。【3月23日 神戸大学NEWS NET=UNN】?
式場には式が始まる午前十時三十分の一時間以上前から、スーツや袴、振り袖姿の学生が多く見られた。父兄や友達と記念写真を撮ったり、「久しぶり」「就職どうなった」と談笑していると時間が過ぎるのはあっという間。開式直前になっても入場が進まず、ある職員は「これじゃあどこかの成人式と同じ」とこぼした。
しかし式が始まると雰囲気は一転。厳粛なムードで各学部の代表、受領総代に卒業証書・学位記が授与された。野上智行学長は式辞の中で「問うてみる、尋ねてみる」ことの大切さを強調、最後に「自信と確信とプライドを持って羽ばたいてください」と、旅立つ学生にエールを送った。 式後には記念撮影や各サークルの花束贈呈が行われ、笑顔と涙が交錯。卒業生たちは別れを惜しみながら、各学部、学科別に開催される謝恩会の会場に移動していった。
経営学部の卒業生、松本幸子さんは社会人になることについて「大学に入って一人暮らしを始めるのと同じ。そんなに不安はない」と冷静だが、母親の好美さんは「どんどん手元から離れる気がする。心にぽっかり穴が空くみたい」と不安げ。大きな希望とわずかな不安を胸に、三千七百二十四人が新たな社会へと巣立つ。?
《訂正》「ポートピアホール」は「ポートアイランドホール」の誤りでした。訂正します。(2001年3月27日 入力)
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