ノーベル化学賞受賞者の、白川英樹・筑波大名誉教授の特別講演会「導電性高分子のR&D」が四月一日、六甲台講堂で行われ、立ち見が出るほどの人が詰めかけた。【4月1日 神戸大学NEWS NET=UNN】
白川博士は導電性高分子の先駆的研究で二〇〇〇年度ノーベル化学賞を受賞、同年に文化勲章も受賞している。同博士は一日から三日まで工学部で行われる電気化学会第六十八回大会に招かれ、神戸大と電気化学会の共催でこの特別講演会が実現した。
同博士は「導電性高分子のR&D」をテーマに講演。ノーベル賞受賞のきっかけとなった導電性ポリマーの発見や、導電性高分子、薄膜情ポリアセチレンについて、ОHPを使って説明した。最後には「イマジネーションはバックグラウンドがないところには生まれない。学部での勉強以外に、そのバックグラウンドを作るための勉強をしなければいけない」と語り、六甲大講堂は割れんばかりの拍手に包まれた。
講演会場を取り仕切った、大堺利行・理学部化学科助教授は「白川博士に神戸大で講演してもらえることはとても名誉なこと。あんなに謙虚で、地道な研究を続けてきた人がノーベル賞を受賞されたことは、自分たち研究者にも大きな励みになる」と話した。
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