国立医学部付属院長会議の作業部会は、「大学病院に入院する患者の診療は一年目の研修医がほとんど担い、また繰り返しミスを犯す職員(ハイリスクパーソン)は二四%の大学病院で存在する」という調査結果をこのほど発表した。【4月13日 UNN】
この調査は、国立医学部付属院長会議の作業部会が医療事故について調べたもの。今年二月に、全国四十二の国立医学部付属病院を対象に実施した。
調査結果によると、医療事故や事故につながりかねないニアミスの報告制度はすべての大学病院にあったが、報告の七割以上は看護職員から寄せられ、医師からの報告は十一%だった。また「繰り返しミスを犯す職員(ハイリスクパーソン)はいるか」との質問には、二四%の大学が「はい」と回答。
一方、同作業部会が十五病院を選んで、医師の階級別に入院患者の診察時間も調査した。
内科では教授が週に平均三時間、助教授が七時間あまりだった。これに対し、医師免許をとったばかりの一年目の研修医は平均七十八時間で教授の二十六倍に達していた。小児科の場合教授が平均二十時間あまりで、一年目の研修医は六十八時間だた。
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