文化科学省によると,昨年全国の都道府県や教育委員会に採用された教員は過去三十年で最少の約一万一千人で、競争率は十三・三倍に達したことが五月九日わかった。【5月10日 UNN】
小子化によって教員採用も減少したが、ここ数年の不況により受験者はむしろ増加している。定職に就かずに合格を待つ浪人も当たり前の状況だ。昨年採用された人の多くは臨時採用教員の経験者や会社員で、九十五年まで約半数を占めていた新卒者は四分の一にとどまった。来年度からは定年退職した教員の再任用も始まるため、門はさらに狭まりそうだ。
文化科学省は多様な教員を採用するという方針に沿って、多くの自治体が臨時採用教員や非常勤講師など教員経験者や民間企業経験者を増やした。来年度からは年金支給の引き上げにより、定年退職した教員の再任用も認められるため、新規採用をさらに圧迫しそうだ。
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