日本商工会議所の簿記検定試験三級合格のための特別クラス「初級簿記」が二〇〇一年度四月から経営学部で開講されている。資格取得を目的とした授業は経営学部では初めて。【5月14日 神戸大学NEWS NET=UNN】
「初級簿記」は公認会計士や税理士の資格を取得するための特別コースである会計プロフェッショナル育成プログラムの一部として実施されている。二〇〇一年度新入生が対象。受講希望者は当初大学側が想定していた百名から百二十名をはるかに上回る約二百三十名にのぼった。そのため二クラス編成から急きょ三クラス編成へと変更されたが、それでも抽選で百八十名まで絞られたほどで、学生の資格への関心の高さをうかがわせた。
授業を担当しているのは中野常男教授、桜井久勝教授、内藤文雄教授の三人で週二回、五時五十分から八時半まで行われており、授業のうち前半は解説に、後半はワークブックを使った演習にあてられている。遅い時間まで行われているが、六月十日の簿記三級の検定試験に向けて学生は勉強にはげんでいる。
普通科出身の学生の多い神戸大では簿記や会計に対する関心が薄いため、公認会計士への勉強を始めるのも遅いが、中野教授は「専門学校ではないので完全な受験指導はできないが、簿記や会計の勉強を始めるいい機会になれば」と授業の目的を話した。
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