六月三日、六甲台講堂において、E.S.Sによる英語劇「The Angels With Closed Eyes」が行われた。約五十人の観客は、悲しい人間の物語に見入った。【6月3日 神戸大学NEWS NET=UNN】
内容は、二人の天使は放射能などで絶滅したと思っていた人間社会を見つける。そして人間に憧れている天使は、実際に人間になって、もう一人の天使とともに人間の世界に舞い下りる。その世界は、ドーム状に閉ざされた世界で、人々は平和に楽しく暮らしていた。人々は歌手やアーティストなど、それぞれの夢を持っているが、長い年月の中で、挫折していき、あるいは別の人生を歩んでいく。
そして最後には、人間たちが、自分たちの命を守るドームの壁を破壊し、滅亡してしまう。
劇の途中、テレビを見る場面では、テレビの中の人物が実際に舞台に登場してドームの壁を破壊しようとしたり、銃撃戦のアトラクションをしたりして、劇にアクセントをつけおもしろみを出していた。
劇はすべて英語で行われたが、聞き取りやすく、また舞台の隣に字幕が出ていたので、登場人物の感情がよく伝わっていた。
ディレクターの大草直樹さん(経済・三年)は「今回の劇は十一人という少ない人数で、二ヶ月間、昨日までどうなるのかという状態でやってきました」と話し、また「どうしてドラマをやっているのか、分からなくなる時もあったが、ドラマは楽しいし、違う自分が発見できてよかった」と満足した様子だった。
【訂正】 タイトル中「ANgels」は「Angels」、また「大草直植さん」は「大草直樹さん」、「六甲大講堂」は「六甲台講堂」のまちがいでした。お詫びし訂正します。(6月8日午前7時 編集室入力)
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