毎日新聞によると、山形大の合否判定ミスの後、国立九十五大学のうち二十大学で、入試成績開示を請求する受験生が増えていることが七月十日、同新聞の全国調査で明らかになった。【7月11日 UNN】
今春の入試では既に請求を締め切った大学が多いが、来春以降も開示を求める受験生は増加しそうだ。一部の大学では受験生に対し、昨春以前も成績の開示を行っていたが、今春は国立大学協会が、開示が妥当との見解を示したことから、九十三の国立大が成績開示に踏み切った。六月下旬までの集計で、東京大を除く九十二大学が計約二万七千人に開示。
山形大のミスは、開示成績に疑問を持った受験生が問い合わせたことから発覚。ミスが明らかになった五月十八日の数日後から請求が急増。五月一日の請求受け付け開始から二十二日までは一日平均三・七件だったが、同二十三日から請求期限の六月末までは一日平均十四・四件に達した。
同じくミスが発覚した金沢大では、五月十八日までは二十二件だったが、翌日~六月二十六日には百八十七件に上った。九千百九十件と最多の開示件数の京大では、受験生は九千九百五十三人で、開示率は九二・三%となった。
京大と同様に、出願時に成績開示の請求を受け付けた群馬大、名古屋工大も開示件数が千件を超え、いずれも原則として請求があればすべて開示している。一方、東京医科歯科大と大教大は準備期間が必要として、今春は成績開示を見送った。
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