タッチフット 大学日本一に

 女子タッチフットボールの第10回東西大学王座決定戦が11月24日、西宮球技場で行われた。神戸大は日大を42-19で、成城大を34-24で下し、3連覇。さくらボウルへの切符を手にした。【11月24日 神戸大学NEWS NET=UNN】

Photo   関西学生リーグを全勝で制した神戸大は1回戦で関東2位の日大と対戦した。神戸大は序盤、緊張からか攻守ともに堅さが見られる。日大のQB橘にパスを次々とヒットされ、第2Q5分の時点で6-19とリードを許す。  しかし、ここからRООKSの「強気の攻め」(清水主将)が日大に襲いかかる。G鈴木の15ヤードTD、さらに前半終了直前にWR池田への30ヤードTDパスで逆転。後半にも3本のTDを決め42-19で圧勝した。?

 優勝決定戦の相手は、1回戦で聖和大を破り、関東勢初の決勝進出となった成城大となった。「今年最高の試合をします」という今岡コーチの言葉通り神戸大は序盤からエンジン全開。QB清水がランにパスに大車輪の活躍を見せると、好調のディフェンス陣もCB池田がインターセプトTDを決め点差を広げていく。後半にはQBを池田に変え、今まで隠してきたというオプションプレイで成城大をほんろう。結局1度もリードを許すことなく34-24で快勝し、3年連続3度目の優勝を決めた。?

 試合終了残り10秒、ベンチや観客席から優勝へのカウントダウンが始まる。0になった瞬間、全選手が集まり全身で喜びを表した。「本当にうれしい」エースQBとして優勝に貢献した清水主将も満面の笑みだ。昨年のMVPでチームの大黒柱、東本選手が引退した今季、チーム力で戦うスタイルで臨んだが、春のシュガーボウル出場を逃すなど苦戦が続いた。秋のリーグ戦が始まっても「課題は山積み」と今岡コーチが指摘する通り楽な試合とはならなかった。
 「チーム内での競い合いがチームを変えた」(今岡コーチ)、「コーチや控えの選手たちの存在も大きかった」(清水主将)と話す通り全員で勝ち取った大学王座だった。  これで神戸大は社会人チャンピオンと日本一を争う「第7回さくらボウル」(1月3日・東京ドーム)への出場権を手にした。さくらボウルも全力プレイで3連覇を狙う。

●第10回女子タッチフットボール東西大学王座決定戦(11月24日・西宮球技場)
▽1回戦
神戸大 6 14 9 13=42
日 大 6 13 0  0=19

成城大 6 7 0 6=19
聖和大 0 0 7 6=13

▽優勝決定戦
神戸大 13 14 0 7=34
成城大  0 12 6 6=24

▽3位決定戦
聖和大 0 7 6 7=20
日 大 0 0 0 0=0

●表彰選手
▽最優秀選手
 鈴木文子(神戸大)
▽ベストメンバー
 池田純子(神戸大)
 吉永咲(神戸大)
 田口妙子(成城大)
 櫛田直子(成城大)
 宇井かおり(日大)
 徳山緑(聖和大)

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