日韓交流自主ゼミが企画した公開シンポジウムが2月27日、発達科学部のF264教室で開催された。「エリート教育」をテーマに、韓国の大学生を交えて討論を繰り広げた。【2月27日 神戸大学NEWS NET=UNN】?
日韓交流自主ゼミは2年程前から活動中で、昨年9月に韓国を訪問したことが今回のシンポジウム開催のきっかけ。9月に訪問した韓国教員大の、金帝●さん、薛東■さん、徐明源さんら学生3名が2月に来日し、日本人学生と交流を図ることになった。シンポジウムも交流プログラムの1つで、学生ら約20人が参加した。
討論はテーマに基づいて「ゆとり教育」「個性化教育」「大学改革」などのトピックスを設け、賛成派・反対派に分かれたパネラーが意見を発表しつつ会場全体で話し合った。日韓それぞれの教育体制の現状を踏まえ、韓国の学生も通訳を通して積極的に意見を発表した。
「両国とも(教育に関する)問題が似ているように思う」と徐さん。「だからこそ意見が交換できる」と笑顔を見せた。金さんは「(日本の学生は)教育問題の根本的なこと(社会的な背景など)をあまり考えてないと思う」と厳しく指摘するが、「今日のような形式のシンポジウムは新鮮だった。ぜひ韓国でもやりたい」と満足げ。
シンポジウムの後は鍋を囲んだ懇親会も開かれ、酒を酌み交わしながら参加者たちが交流を図った。自主ゼミリーダーの濱岡理絵さん(発達・2回)は「疲れたけど面白かった。これからも交流を続けます」と意欲はますます高まった様子。笑顔で話し合う参加者たちの表情は、国の違いを感じさせなかった。
【編注】記事中の●は「さんずい」に「是」。■は左上が「民」右上が「のぶん」で、下に「日」を重ねた字。
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