神戸大でも整う 膵島の移植体制

 死亡者の膵(すい)臓から膵島細胞を取り出し、重症の糖尿病患者に移植する膵島移植の国内実施体制を、膵・膵島移植研究会の作業班が4月21日までにまとめた。【4月21日 UNN】

 千葉大第二外科を事務局とする膵・膵島移植研究会の作業班は、患者の登録や選択基準などを定めた実施マニュアルを作成。移植施設として神戸大や千葉大、福岡大など十施設を、また摘出、保存などに当たる全国の約二十施設を選定した。5月中にも患者登録を終え、一定量の膵島細胞が確保できれば、6月にもスタートさせたい意向だ。
 膵島細胞にはインスリンを分泌する働きがあり、膵島移植は、血糖値をコントロールするインスリンが分泌できなくなったインスリン依存型糖尿病の患者が対象だ。膵島細胞だけを分離凍結し、保存施設に蓄えた後、必要量が集まれば点滴で患者に投与し、肝臓に定着させる仕組み。
 現段階では膵臓そのものを移植した方が治療成績は良いが、膵島移植は手術がいらないなど安全性が高く、細胞の働きが悪くなれば繰り返し移植ができるメリットがある。海外ではインスリン注射からの離脱例が最近になって多数報告され注目を集めている。

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