アメフット春季フラッシュボウル・神戸大-同大が5月18日、西宮スタジアムで行われた。神戸大は18点差差をつけ、前半を折り返したが、後半にパスディフェンスの乱れから3TDを奪われ、21-24の逆転負けを喫した。【5月18日 UNN】
前半は神戸大ペースで進む。同大のファーストシリーズこそ、FGで3点を許したが、第2Q2分にはQB大崎がゴール左すみに持ち込む24ヤードのTD。あっさりと逆転に成功すると、8分、10分と立て続けにTDを奪い、21-3と同大をリードする。
しかし、後半に入ると試合の様相は一変。同大ゴール前からの攻撃で、神戸大はミスを連発する。流れは当然、同大へ。同大QB水野にショートパスを次々に決められると、第4Q5分にはこの試合初めて、TDを奪われる。
その後もQB江端のパスが同大DBにインターセプトされてしまうなど、いいところのなかった神戸大。同大の勢いをとめることはできず、試合終了1分前、ついに逆転を許してしまう。直後の攻撃シリーズ、RB坂東の52ヤードの独走などで反撃を見せたものの、K吉村が41ヤードのFGをはずし万事休す。21-24で接戦を落とした。
同大ゴール前25ヤードからの攻撃。パスを2回失敗した後、ホールディングの反則で10ヤードの罰退、さらにはスナップミスでFGのチャンスを逃してしまう。昨年の主力が卒業し、新チームで臨んだ神戸大だが、「随所で若さが出てしまった」(矢野ヘッドコーチ)。「ミスがあかんのがわかっていても、出してしまう。まだ、ワンプレーワンプレーに対する厳しさが足りない」と矢野ヘッドコーチは渋い顔だ。
特に深刻なのは「ディフェンスもオフェンスもパス」(矢野ヘッド)。同大QB水野が38回投23回成功215ヤードだったのに対し、神戸大は大崎が7回投2回成功31ヤード、江端が7回投2回成功9ヤードと大きく離された。ランで298ヤードを獲得していただけに「パスで調子を崩してしまった」(牧野主将)。
また、牧野主将は気持ちの面の弱さも強調する。「前半のリードで気をよくしていた4年生もいた。サイドラインで笑ってるやつもいましたから。はっきり言って自覚が足りない」。神戸大と同大に実力差はない。昨秋、リーグ戦での死闘の末、勝利を収め入替戦出場を回避した相手に、気持ちで負けた神戸大が勝てるはずはなかった。
●アメフット春季フラッシュボウル(5月18日・阪急西宮スタジアム)
同 大 3 0 0 21=24
神戸大 0 21 0 0=21
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