落語研究会による水無月寄席が6月10日から14日まで、国文休養室で行われた。会場は暑気に包まれていたが、座敷を埋め尽くすほどの観客が訪れ、すがすがしい笑いを堪能していた。【6月15日 神戸大学NEWS NET=UNN】
12日に上演されたのはみなと家どぜうさん(工・2年)による「寄合酒」と、拡益亭呉頓さん(国文・3年)による「強情灸」。どぜうさんが「普通の落語っぽくない」と語る「寄合酒」は、多人数によるドタバタしたかけひきが笑いを誘う物語。それぞれの人物の演じ分けで魅せた。
一方、「強情灸」の主人公は頑固な男。灸を嫌がる友人を、釜ゆでにされた石川五右衛門を例に出してたしなめるが、実際に山盛りの灸をすえられると男の表情はみるみる歪む。それでも「俺は熱くなかったが、石川五右衛門はさぞ熱かったろう」と最後まで強がって幕を閉じた。「勢いが売り」という呉頓さんは生き生きした演技を披露し、観客からは大きな笑いが起こった。
また、呉頓さんら3回生にとっては、現役として学内で演じるのは今回が最後。だが、格別の感情は無いとのことで、次の六甲寄席にむけ「自分らしい笑いの取り方をしたい」といつも通りに笑顔を見せた。
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