関西地区大学野球5リーグ対抗戦準決勝が6月28日、藤井寺球場で行われた。神戸大が所属する近畿学生野球連盟(以下、近畿学生野球)は関西六大学野球連盟(以下、関西六大学野球)と対戦。1点を先制されたものの、直後に逆転に成功し、5-2で30日に行われる決勝へと駒を進めた。【6月28日 神戸大学NEWS NET=UNN】
近畿学生野球先発の大木(阪南大)、関西六大学野球先発の光原(京産大)の投げあいで始まったこの試合。両投手はお互い一歩もゆずらず、3回までは両チーム無得点で進む。
しかし、四回表、突如として均衡は崩れた。この回からマウンドに上がった近畿学生野球の2番手塚本(神戸大)が甘く入ったスライダーを岸(京産大)にレフトスタンドに運ばれ、1点を先制されてしまう。
しかし、近畿学生野球はその直後、安打2本と四球で二死満塁のチャンスを作ると逢坂(奈産大)の中前適時打で、2点を奪い逆転に成功する。六回に2点、八回にも1点と追加点を奪った近畿学生野球は塚本から松尾(大教大)への投手リレーでその後の関西六大学野球の反撃を1点に抑え、5-2で勝利を収めた。
関西の5つの大学野球リーグのオールスターが激突する5リーグ対抗戦。近畿学生野球連盟に所属する神戸大からは平山、塚本、久米、丸山、大橋が選出された。エースの平山こそ出場機会はなかったものの、塚本が二回三分の二を投げ、丸山、大橋は先発出場、久米も途中から出場するなど存在感をアピールした。丸山、久米はそれぞれ1安打ずつを放ち、コーチとして参加した高田監督も「いい働きができたと思う」と目を細めた。
また、マウンドに上がった直後に本塁打を打たれてしまった塚本は「勉強になった。トップの選手に甘い球を投げるとああなると思います」と反省の様子。しかし、その直後に味方打線が逆転したことについては「あれのおかげで気が楽になって、次の回からは抑えることができた」と話した。
今日の勝利で2年ぶり2回目の優勝が見えてきた近畿学生野球連盟。しかし、久米が「今日の試合は本当に楽しかった。次の試合も楽しみたい」と話すように選手たちに気負いはない。
●第9回関西地区大学野球5リーグ対抗戦(6月28日・藤井寺球場)
▽1回戦
阪神大学野球連盟 000 010 000=1
関西学生野球連盟 100 000 01X=2
【阪神大学野球連盟】妹尾、宮井、●森-後藤
【関西学生野球連盟】渡辺、野村、○増田、貴志-田中雅
▽準決勝
関西六大学野球連盟 000 100 010=2
近畿学生野球連盟 000 202 01X=5
【関西六大学野球連盟】光原、●齊藤、伊藤、植-千草、高橋、藤田
【近畿学生野球連盟】大木、○塚本、松尾-矢根、久米
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