神戸大、関学、甲南大の能楽部が共演する「神戸三大学合同舞台」が6月30日、上田能楽堂で上演された。5時間に及ぶ長丁場だったが、約70人の観客は独特の演技を静かに堪能した。【7月2日 神戸大学NEWS NET=UNN】
今回演じられたのは、楽器などを使う舞囃子(まいばやし)ではなく、謡(うたい)と舞だけで見せる仕舞や、謡だけの素謡や連銀など40プログラム以上。各大学の1年生にとっては初舞台となった。
役者たちは節を区切った独特のアクセントのある謡と、そのリズムに合わせた舞を披露。屋内の会場に張りだした屋根つきの舞台に、日常とはかけはなれた独特の舞台を創出した。
神戸大能楽部部長の渡橋章子さん(発達・3年)は仕舞「放下僧」で、扇を効果的に使いしなやかに舞った。トリを飾ったのは吉田豊昭さんによる仕舞「鵺」。夜更けに現れる怪物の姿を、床を踏み鳴らしながら力強く表現した。
「(3大学は)同じ流派だけど、それぞれのカラーがあってすごく参考になる」と渡橋さん。初舞台を踏んだ後輩たちには「練習で注意したところが良くなってた。ああ良かったな、という感じ」とほほ笑みを送った。
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