演劇研究会はちの巣座の新人公演「KAN-KAN」が8月17日と18日、六甲台講堂で上演された。今回の劇はホラー調。2日間で113人の観客が部員たちの織りなす怪談を楽しんだ。【8月18日 神戸大学NEWS NET=UNN】
物語のスタート、スポットライトに照らし出されたのは踏み切りにたたずむ表情の薄い男の姿。その男は、電車にはねられた遺体の部品を探していた。そこに仕事仲間の女性が現れ、遺族から報酬をもらうために遺体の部品探しを手伝うことに。
舞台が転じて電車事故前の踏み切り、深夜にとある男女が巡り合った。意気投合した2人は踏み切りの中で語り合う。
遺体を探す男女と、踏み切りで出会った男女。2つの場面が交互に展開し、物語の謎が解き明かされていく。クライマックス、踏み切りが赤く点灯しながら「カンカン」と鳴り響く不気味な雰囲気のなか、遺体を探す男は実は自分の遺体を探していたことが明かされた。
ホラーという、いつもと一味違ったジャンルに取り組んだことについて「リアルな劇をしたかった。講堂は暑いし、お客さんにも涼んでもらおうと」と演出の大野智弥さん(神戸親和女大・3年)。もともとの脚本はうって変わっての友情モノだったが、設定などもところどころ変えたという。
また、今回の公演には役者に2人、スタッフに1人の新人が参加した。役者で登場した梁田光一さん(理・1年)と山崎つかささん(20)は、2人とも本格的に演劇を始めたのは大学から。今回の本番前には緊張でおなかが痛くなったというが、「始まってしまえば案外冷静で楽しくできた。もっとテンションをあげたかったけど」と初舞台を終え、晴れ晴れしい表情を見せた。?
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