人事院は8月19日、2002年度の国家公務員I種試験の合格者1615人を発表した。公務員制度改革大綱によって前年度より大幅な合格者増となり、学生にとって「広き門」となった。神戸大からは37人が合格。【8月19日 UNN】
昨年12月に閣議決定された公務員制度改革大綱に基づき、前年より23.5%増、307人多かった。前年までは採用予定数の約2倍が合格していたが、今年は2.5倍とし、学生にとってはやや広い門になった。これは、多くの候補者を残すことで、よりよい人材を得ようとする試みである。
申込者は3万7163人。合格者を増やしたことで、倍率は前年の28.6倍から23.0倍に下がった。女性の合格者は、前年より36人多い235人で、1996年の239人に次ぐ数となった。私大出身の合格者は377人で、昨年より86人増えた。全体に占める割合も23.3%と過去最高を記録した。東大は前年より58人増えたが、割合では1.9ポイント減の27.0%。神戸大の合格者は37人に増加。立命も合格者を増やしたが、阪大は43人から37人へと合格者を減らした。
改革大綱は、多くの候補者から人物本位で採用することを目標としており、2002年度は2.5倍に、2003年度からは4倍に引き上げる方針を示した。
この方針に対し、人材採用の選択に幅が出てくるという歓迎の声も上がっているが、採用につながらない合格者が増える、中央官庁の情報に疎い地方の合格者が不利になる、と懸念する声もある。これを受けて人事院は、合格者増の与える影響について追加調査をする方針だ。?
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