演劇部自由劇場の新人公演「Self Wars」(作・演出、松岡祐樹)が9月7日と8日、六甲台講堂で上演された。7日は96人の観客が訪れ、約100分にわたる劇を堪能した。【9月7日 神戸大学NEWS NET=UNN】
今回の劇の脚本は自劇のオリジナル。作・演出の松岡祐樹さんが「人生生きてたらいいことあるよ、ということを伝えたかった」という物語は、普通の高校生と暗殺者という対照的な2人の主人公が登場した。
ありふれた青春をおう歌するごく普通の高校生イサムは、ある日から必ず同じ夢を見るようになる。その夢に登場するムサイは、圧制を敷く国王に反乱する軍の暗殺者。彼もまたイサムが登場する夢を毎夜見るようになっていた。
それぞれの生活を送るイサムとムサイだったが、ある瞬間――イサムがバイト友達に告白した瞬間、ムサイが国王に刃を向けた瞬間――に別世界に飛ばされ、2人は出会う。だが、ムサイはイサムの想像の中の人物。同時には存在できない彼らは、互いの存在を賭けて決闘することになる。
熱気が充満する講堂内では、観客は会場入り口で手渡されたうちわを仰ぎながら劇に熱中。随所で挿入されたギャグにも笑い声が漏れた。高校で演劇をしている娘についてきたという母親は「やはり大学生、セリフやストーリーがしっかりしていた」と感心しきり。
また、今回の講演で6人の新人たちが自劇での初舞台を踏んだ。出演した那木萌実さん(国文・1年)は「本番前は緊張したけど、演技中は『私を見て』という感じでした」と振り返る。主人公・イサムを演じた吉田豪さん(甲南・1年)は「去年の新人公演を見たのがきっかけで自劇に入った。今日はあともう1テンション上げられたかな」と言いつつも笑顔をこぼしていた。
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