西塚前学長は選外 ノーベル賞発表

 スウェーデンの王立カロリンスカ研究所は11月7日、今年のノーベル医学・生理学賞受賞者を、米マサチューセッツ工大のロバート=ホルビッツ教授ら3人に授与すると発表。受賞の期待がかかった神戸大の西塚泰美・名誉教授(前学長)は選外に終った。【10月7日 神戸大学NEWS NET=UNN】

 受賞したのはイギリス人で米分子科学研究所のシドニー=ブレンナー前所長、英サンガーセンターのジョン=サルストン前所長、ロバート=ホルビッツ・マサチューセッツ工大教授の3博士。受賞理由は「組織発生とプログラム細胞死の遺伝的な調節の仕組みと解明」。生物が受精卵から個体に発生するまでのメカニズムを、遺伝子レベルで解明した業績が評価された。授賞式はノーベル賞の創設者・アルフレッド=ノーベル博士の命日にあたる12月10日にストックホルムで行われ、3氏に賞金計1000万スウェーデン・クローナ(約1億3000万円)が贈られる。
 
 細胞内の情報伝達機構を解明した研究で知られ、毎年同賞受賞の期待がかかる西塚名誉教授(医化学)。今年は米国の学術情報会社・トムソンISIが論文の引用回数などを元に選んだ有力候補にも入り、より期待がふくらんだ。
 大学本部には受賞者の発表が行われる午後6時30分の1時間以上前から、多数の報道陣が詰めかけた。総務課では、残っている職員たちが同賞のホームページを食い入るように見つめ、緊張感が高まる。そして、ようやく発表された受賞者。しかし受賞者に日本人がおらず、西塚名誉教授が選外に終ったことがわかると、職員たちからは一斉にため息と「ダメか」「残念ですね」という落胆の声がもれた。 
 また持ち越された、「神戸大からのノーベル賞」の期待。8日には物理学賞、9日には化学賞と経済学賞、11日には平和賞の発表がそれぞれ行われる。

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