落語研究会の新人寄席が10月9日から11日まで、国文休養室で行われた。最終日には立ち見が出るほどの観客が集まり、部員らの快活な落語を楽しんだ。【10月11日 神戸大学NEWS NET=UNN】
最終日の演目は拡益亭呉頓さん(国文・3年)による落語「無精床」と、大喜利。昼休みということもあり、会場は昼食を食べながら落語に興じる観客も見られた。
呉頓さんの「無精床」では腕はいいが性格の変わった床屋が登場。客のまゆ毛をそり落としたり、剃刀で頭をたたいたりとハプニングを起こしながらも、呉頓さん演じる床屋は全く動じない。困り果てる客とのやり取りをリズムよく表現し、客席の笑いを誘った。
続く大喜利では観客から出されたお題に掛け、8人の部員たちが即席の解答をつくって客席を沸かした。3人の新入部員も出演し、はつらつとした演技を披露。観客が思わず感心するような解答もあり、拍手が起こる場面も見られた。
落語研究会の部長でもある呉頓さんにとって、現役として学内で演じるのは今回が最後だった。落語は落ち着いてこなしたものの、「感慨深いものがありますね」と本音をしみじみ。
一方で、今回学内初舞台を踏んだ新入部員の拡益亭枕貴さん(経済・1年)は「緊張した。でも、笑いを取ったら気が楽になった」と初々しい。
それぞれの想いを抱えつつ、落語研究会はこれからも笑いを振りまき続ける。
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