勝ち越しなくなる アメフット秋季

 関西学生アメフット神戸大-大産大が11月9日、西宮スタジアムで行われた。神戸大は攻守ともに大産大に圧倒され、19-31で完敗。今季4敗目を喫し、勝ち越しがなくなった。【11月9日 神戸大学NEWS NET=UNN】

 神戸大は前半から大産大に完全にペースを握られてしまう。ファーストシリーズでK村上が30ヤードのFGをはずしてしまうと、その後は大産大オフェンスをまったく止めることができない。QB藺牟田のパス、RB磯脇のランなどで次々にファーストダウンを更新され、第1Q7分には磯脇に6ヤードを走りきられ、先制のTDを奪われる。結局、前半だけで3TD1FGを奪われ、0-24の大量リードを許してしまう。
 後半に入り、RB大崎の7ヤードTDランやDB吉村の41ヤードファンブルリカバーTDなど、3つのTDを奪い意地を見せるが、時すでに遅し。前半の大量失点が最後までひびき19-31で敗れた。

 大産大・RB磯脇にランで151ヤード、QB藺牟田にはパスで142ヤード2TDを奪われるなど、今季挙げた2勝の原動力となった守備陣が崩壊してしまった神戸大。それに引きずられる格好で攻撃陣も総獲得ヤードで大産大の324ヤードに対し、193ヤードと完全に圧倒され、「完全な実力負け」(矢野ヘッドコーチ)。牧野主将も「気合いで負けていた。タックルミスも多く、止めきれなかった」とうつむいた。
 この試合に勝てば9年振りのリーグ戦勝ち越しも見えてくるはずだった。しかし、結果はリーグ戦20連敗中の大産大に3年振りの勝利を献上。24日の甲南大戦で敗れれば、大産大と同大の試合結果次第で入替戦出場が決まってしまう。「オフェンス、ディフェンス、気持ちの面、すべてに関して修正しないと」と矢野ヘッドコーチは険しい表情で話す。後がなくなった「暴鴉」、もう負けは許されない。

●関西学生アメフットリーグ(11月9日・西宮スタジアム)
大産大 7 17 0 7=31
神戸大 0 0 6 13=19

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