女子タッチフットの第11回東西大学王座決定戦が12月7日、西宮球技場で行われた。神戸大(関西2位)は日大(関東1位)を40-13、聖和大(関西1位)を40-33で破り優勝。4連覇を果たした。【12月7日 神戸大学NEWS NET=UNN】
神戸大は1回戦、関東リーグ優勝の日大と対戦。序盤からエースQB清水が次々とTDパスをヒットさせリードを広げると、守備ではDT佐々木らラインが、相手QBを封じ込め、攻撃の糸口すらつかませない。攻守で圧倒した神戸大が40-13で勝利し、決勝へ駒を進めた。
決勝の相手は、今年3回対戦し、一度も勝てていない宿敵聖和大。特に先月のリーグ戦で13-45の大敗を喫した。一方聖和大も4年ぶりの王座奪還へ4年越しの雪辱に燃える。両校、雪辱をかけた決勝戦は、最後まで緊迫した激しい試合となった。
開始最初のシリーズで聖和大が先制すると、神戸大もQB清水のランプレーですぐにTD。その後も高い身体能力で猛攻を見せる聖和大に対し、「なんとか食らい付きたかった」(香川主将)神戸大もTDの応酬で対抗。WR池田の好キャッチもあり、19-20で前半を折り返した。
後半も激しい点の取り合いが続く。第4Q、神戸大はWR池田への18ヤードTDパスで逆転するも、聖和大がすぐに同点に追いつき、33-33で迎えた残り30秒。敵陣
に入った聖和大のパスをCB岸本がインターセプトし攻撃権は神戸大へ。「みんなの気持ちがひとつになった」(香川主将)最後のシリーズ。残り5秒で放ったQB清水のラストパスが、WR池田の胸におさまり勝ち越しTD。劇的な勝利で4年連続4度目の優勝を果たした。
フィジカル面で大きく差をつけられたリーグ戦。「1からやり直した」(今岡コーチ)という言葉どおり、この日は身体能力で聖和大に引けをとっていなかった。ラインのブロック、QB清水のラン、WR池田、岸田のレシーブ、それぞれが持ち味を十分に発揮し、1か月前の32点差を見事に逆転した。
「この1か月、びっくりするくらいチームが成長した。ほんとうれしいです」と今岡コーチも満面の笑みを浮かべた。これで、学生チャンピオンの神戸大は、「さくらボウル」(1月3日・東京ドーム) で社会人チャンピオンと対戦する。「日本一になりたい」(香川主将)、「自分のプレイを出し切るだけ」(清水選手)と気合十分の様子。ここ2年間、社会人チームには勝てていないが、その壁を今年のルークスは越えてくれそうだ。
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