神戸新聞によると、神戸大は12月13日、医学部と大学院医学系研究科の教授ら37人が不適切な経理処理を行っていたと発表。関係者を訓戒や厳重注意とし、一部を私的流用していた助教授(46)を減給10%(1か月)の懲戒処分にした。【12月14日 UNN】
神戸大によると、医学部などでは備品の発注は、教授らが国費の研究費を使って直接行う仕組み。文科省に「不適切な経理処理がある」との告発文書が郵送されたことを受けて、今年4月に学内に調査委員会を設置。帳簿が残っていた1996年4月から2002年3月末までの経理処理を調査した。それ以前の実態は不明。
この結果から、研究に使用する物品について、担当教員が大学生協に文房具やパソコン用品などを発注したように装おう虚偽の申請を行い、国から支給された研究助成金を生協内の各自の口座にプール。その後に請求品とは違う備品の購入などを行い、教授ら37人が計172件、約2900万円を不正に使用していたことが分かった。
大学側によると、不正に関与した37人の内訳は、教授14人、助教授10人、講師6人、助手7人。うち35人は指摘流用がなかったという。懲戒処分を受けた助教授は、年賀状やJRチケットなどに約3万円を私的流用していた。さらに、別の助手1人も私的流用が疑われているが、異義を申し立てており、現在審査中。
今回の不正購入分については、関与した教官らが全額を返還する。また、今後は教官による直接発注は禁止し、事務担当者が一括して請求するという。
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