演劇部自由劇場の新入生歓迎演「MY INDEPENDENCE DAY」が4月5日から9日まで、学生会館3階第3集会室で行われた。初演には観客約50人が訪れ、明快な青春劇を楽しんだ。【4月5日 神戸大学NEWS NET=UNN】
今回の劇のストーリーは自由劇場オリジナル。「初めて見る新入生にも分かりやすい劇を」と話す、脚本・演出の松岡祐樹さんの言うとおり、明快な展開のラブコメを描く。
物語の主軸になるのは6人の若い男女の恋模様と、幽霊の少女との交流。10年前に死んだ弥生は、完全な死後の世界の住人にならずに幼馴染の葉月のもとに通いつめる。一方の葉月は、親友たちに囲まれて騒がしい日々を送るが、あるとき自分を含んだ三角関係のもつれから親友の一人が自殺を図って失踪。捜索に奔走する葉月たちだったが、見つけ出した親友をかばって葉月の恋人が事故に巻き込まれ、命を落としてしまう。
事件後、人生に希望を見失った葉月だが、弥生の「あなたは生きている」という叫びに触れて前向きな姿勢を取り戻す。ラストでは葉月が、幽霊になった恋人にも励まされ、親友たちのもとに帰っていく姿を描いた。
「去年の秋に親しい人が亡くなり、死っていうことについて考えた」と、脚本・演出の松岡さん。「(死は)乗り越えていかなきゃいけない、ということが伝われば」と期待を込めた。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。