野球の第30回神京戦(神戸大-京大)が6月14日、京大吉田グラウンドで行われた。神戸大は打線が振るわず、0-4の完封負け。対戦成績は神戸大の14勝15敗1分となった。【6月14日 神戸大学NEWS NET=UNN】
試合が動いたのは2回。調子の上がらない神戸大先発・塚本が2死球とサードのエラーで二死満塁のピンチを招く。京大1番・藤田に対し、ワンスリーからストライクを取りにいったボールを強打され3点を先制されてしまう。四回にも1点を失ったが、その後は持ち直し、打線の援護を待つ。
しかし、打線が得点を奪えない。京大の河村、中沢、濱田の3投手の継投で逃げ切られ、完敗。対戦成績でも14勝15敗1分と負け越してしまった。
「点が取れないと勝てない」(柳川主将)。リーグ戦からの課題は克服されていなかった。今日も打線は湿ったまま。チャンスは作れても、あと一本が出ない。暴投など京大のミスにつけ込んで作った五回の無死二、三塁、この試合初の連打で作った七回の無死一、二塁。いずれも後続が倒れ、無得点に終わった。
結局、京大投手陣に対して打った安打は4本、喫した三振は9つと神戸大は完全に打撃で負けた。「このままでいけば、ますます(調子が)落ちていく」と柳川主将は話した。
今日の試合で秋に向けての不安が完全に浮き彫りになった神戸大。「(秋季リーグでは)取りあえず勝ちたいです」と柳川主将。昨年から守備、投手の整備が徐々に整ってきているだけにリーグ戦優勝を狙う上で打線の強化は必須条件となる。
●第30回神京戦(6月14日・京大吉田グラウンド)
京 大 030 100 000=0
神戸大 000 000 000=0
【京 大】○河村、中沢、濱田-谷口、岡田
【神戸大】●塚本-久米
▽対戦成績 14勝15敗1分
◎雨の中、大きな声援 神京戦雑感
雨の中行われた今年の神京戦。毎年恒例となっている応援団の応援ツアーには約60人が参加し、野球部に向けて必死の応援を見せた。
14日午前9時30分、阪急六甲駅前から応援バス2台が京大に向け出発した。毎年恒例になっている応援団の神京戦応援ツアーだ。応援団が「日頃から仲良くしているクラブを中心に声をかけた」結果、約60人が参加した。
京大に到着したころは小雨だった雨も、試合開始直前にはかなりの本降りに。その大雨も応援団は気に留めない。これまた恒例の団員が仮装したウルトラマンも現れ、応援の盛り上がりはピークに。
0-4の完敗に応援団長の羽賀修平さん(法・4)は「とりあえず、悔しい」と沈んだ様子。それでも「学生が自発的に応援してくれて盛り上がれたのはよかった」と笑顔も見せた。
【写真】野球部の勝利を祈り、雨を吹き飛ばす勢いで盛り上がる応援席(6月14日・京大吉田グラウンドで 撮影=中島仁志)
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