6月9日からサービスが始まっていたウェブでの休講情報配信システム(ウェブ版休講掲示板)に学外から不正侵入があったことが17日に分かり、大学は個人情報などの安全確保のため、サービスを停止している。【6月20日 神戸大学NEWS NET=UNN】
休講掲示板システムを運用していた情報管理室によると、今回の不正侵入によって学生や教職員に割り当てられた、学内サーバーにログインするためのパスワードが流出した可能性もある。学術情報基盤センターでは、利用者に早急なパスワードの変更を呼びかけており、6月30日までに変更されない利用者分については、センターが強制的に変更するという。その後の学生、教職員への通知方法の詳細は未定。
また、これに伴って現在、学外パソコンからのメール取り込みも規制中。大学が提供するメールサービスについて、メール受信はできるものの、利用は学内端末からのみに制限されている。
情報管理室の調べによると、不正侵入されたのは4月21日だと見られている。侵入は学外からの指摘で発覚。即座に通信を遮断し、システムも停止した。休講掲示板システムは、センターが配付しているものと同一のログインID・パスワードを用いて認証を行っていたため、侵入者にパスワードを解読された場合、メールの盗み読みやセンター保管のデータ改ざんなどの被害を受けるおそれもある。
パスワード変更はその対策の一つで、7月上旬までに強制変更を含め、作業を完了させる予定。この間、センターでのパスワードの再発行(初期パスワードへに戻す作業も含む)や新規ユーザー登録のサービスも停止する。パスワード変更が完了すれば、学外からのメール取り込みなども通常の運用形態に戻すという。
大学やセンターはHPや掲示板でパスワード変更などを呼びかけており、情報管理室で問い合わせに対応中。現在は変更の操作方法などの相談が相次いでいるという。システム復旧のめどはたっていないが、担当者は「迷惑をかけて申し訳ないが、早く安心して使えるシステムをつくるためにパスワード変更に協力してほしい」としている。パスワード変更などの詳細は同センターのHP(http://www.istc.kobe-u.ac.jp/)で。
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