交響楽団によるサマーコンサート2003が6月29日、神戸文化ホール大ホールで行われた。今年は例年を例年を上回る約1000人の観客が来場。一時の音楽を楽しみ、拍手はいつまでも鳴り止まなかった。【6月29日 神戸大学NEWS NET=UNN】
演奏された曲はシューベルト作曲の劇音楽「ロザムンデ」序曲、エルガー作曲のチェロ協奏曲、ドヴォルザーク作曲の交響曲第八番ト長調。チューニングが始まると会場の空気は一変し、静けさが訪れた。演奏者の緊張は一気に観客に伝わり、耳に入る音は音楽以外に無い。重厚なチェロのソロ、伸びやかなバイオリン、やさしく歌うクラリネット。穏やかで時に激しく切ない旋律は他の楽器に引き立てられ、一つとなって聴く者の心を奮わせた。
また、後半2曲は客演指揮に、プロとして活躍している森香織さんを招いて演奏。エルガーの曲では、プロのチェロ奏者と共演するなどの試みを行った。
交響楽団団長の新誠一さん(国文・4年)は「今年は例年より多くの方が聞きに来てくれてよかった。これまで夏のコンサートでは(観客数が)1000人に届かなかったんです」と会心の笑顔。演奏に関しては、「指揮者の方が女性で若い方で珍しいのですが、学生とのコミュニケーションがうまくいった」と振り返った。
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