柔道部の創部百周年記念式典が7月20日、六甲台キャンパスで開催された。現役部員、OBなど約170人が出席し、1世紀にわたって築かれた伝統を祝った。【7月23日 神戸大学NEWS NET=UNN】
柔道部は前身校時代の1903年6月に発足。戦前から戦後にかけて10年間の活動中止期間があったが、53年には復活し、以来半世紀の活動を続けている。部の卒業生からは、新制神戸大の初代学長・田中保太郎など大学にゆかりの深い人物も多く輩出している。
本館102号教室で行われた式典には、野上智行学長らも参加。野上学長は「柔道部を卒業された方々が世界で活躍している。そういう人たちが築いた伝統が脈々と流れている」と祝辞を述べ、昨年、大学が創立百周年を迎えたことを挙げて「新しい100年を歩き始めた大学に力を貸してほしい」と訴えた。
その後、功労者への感謝状贈呈などが行われ、最後に柔道部現主将の森田浩太郎さん(工・4年)が「この記念すべき年に、ぜひ結果を残したい」と挨拶。厳粛な式典の後はざっくばらんな記念撮影や祝賀会で、参加者たちが旧交を温めあっていた。
また、式典の前には六甲台道場で現役・OBの交歓試合も開かれた。現役・OBそれぞれ15人ずつが挑んだ紅白戦は、5-4で現役部員チームに軍配。「強くなったってことを分かってもらうことで、恩返しがしたかった」と森田主将。試合中、OBチームから現役選手に檄(げき)が飛ぶなど、真剣勝負の中にも和やかな雰囲気が流れていた。
「先輩が伝えてくれた柔道の楽しさを次(の世代)に伝えられれば、100年でも200年でも続くと思います」と森田主将。「それが伝統の良さかな。今日は楽しかったです」と笑顔を見せた。
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