神戸大は7月23日、来年度の入試から法学部の夜間主コースの募集を停止すると発表した。現在、1~4年生まで267人が在籍する同コースは、学生全員の卒業を待って廃止する予定。【7月24日 神戸大学NEWS NET=UNN】
法学部は1955年に、有職者(社会人)が学習できるようにと、5年制の夜間第2課程を設置した。その後、94年に昼間の講義も一部受講でき、4年での卒業が可能な夜間主コースに改編。しかし、最近では社会人学生が減少し、同コースのほとんどが職についていない一般の学生で占められる状態になっていた。経営学部の夜間主コースでも、今年度から定員を50人から20人に減らす動きが出ている。
これを受けて、法学部は「アドミッションポリシーと入学する学生像が不一致」と判断。また、学生の高学歴化が進み、大卒の社会人が大学院に入学する割合も増えていることから、社会人教育のニーズは大学院でカバーするとしている。
加えて、神戸大は来年には法科大学院(ロースクール)が新設予定。これに伴う教官の再配置も課題の1つで、募集停止方針決定の大きな要因になったと見られる。
募集停止は、2004年度の国の予算成立後に正式決定。近畿で法学系の夜間課程を設けているのは、公立大では大市大と神戸市外大の2校、私大では立命などがある。
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