がんを促進する酵素「マップキナーゼ」の作用を抑えるたんぱく質を、神戸大大学院医学系研究科の杉浦麗子助教授らの研究グループが発見した。英国の科学雑誌「ネイチャー」で8月21日、発表した。【8月21日 UNN】
マップキナーゼは、活性化すると細胞の異常分裂・増殖を誘発し、がんを促進する酵素。微量ながら細胞の中に存在している。
研究グループはマップキナーゼを不活性化させる酵素に着目し、人間と同じくマップキナーゼを持ち、細胞分裂も行う酵母を用いて実験したところ、RNA(リボ核酸)と結合したたんぱく質(RNC1)がマップキナーゼの動きを抑えることを発見した。マップキナーゼが活性化した状態の方がRNC1も活発に働くことも分かった。
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