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関西学生アメフットリーグ神戸大-近大が9月23日、長居球技場で行われた。神戸大は4つのターンオーバーを奪うなど、守備では近大を圧倒したもののオフェンスがなかなか得点できず、12-14で敗れた。【9月27日 神戸大学NEWS NET=UNN】
第1Q、神戸大は近大RB土手下のオープンへのランプレーで自陣深くまで攻め込まれ、開始1分にはその土手下に3ヤードを走りきられTDを奪われてしまう。しかし、その後は京大戦でも見せた守備陣のがんばりがよみがえり、近大オフェンスに前進を許さない。それどころか第2QにはDB松田のインターセプト、第3QにはDB吉村のインターセプト、DL池渕のファンブルリターン、第4QにはDB矢野川のインターセプトとターンオーバーを連発する。
しかし、攻撃陣がこれに応えることができない。ベンチワークのまずさも手伝い、敵ゴール前まで攻め込むたびに反則で罰退。第4Qにはゴール前1ヤードからの攻撃でFGに抑えられてしまうシーンも見られた。第4QにはRB大崎への60ヤードTDパスが通ったが、ときすでに遅し。12-14の惜敗で開幕2連敗となってしまった。
「冗談か。情けなさすぎる」。試合後、しぼりだすようにして話した岩田主将の言葉がすべてを物語る試合だった。守備陣は4つのターンオーバーを奪い、近大攻撃を抑え込んだ。特に3つのインターセプトを奪ったDB陣は近大QB安倍のパスを10回投2回成功23ヤードと完全に抑えた。涼しくなった気候も助けになってか、京大戦で見せたスタミナ面の不安もかなり軽減されていた。
しかし、それでも勝てない。守備陣のがんばりを攻撃陣とベンチがつぶしてしまった形だ。特に顕著だったのが、第4Q2分QB江端からRB大崎へ60ヤードのTDパスが通り、2点差まで迫ったシーン。TFPで2ポイントコンバージョンを決めれば同点となるこのシーンで、サイドラインで指示を聞く江端とWR村上がなかなかフィールドに出てこない。25秒たってディレイオブゲーム(ゲームの遅延行為)の反則を取られた。さらにもう一度同じ反則を取られ、結局10ヤードの罰退。13ヤードから開始されたTFPは失敗し、同点はならなかった。
「スポッターが切れてたんだよ」とは矢野ヘッドコーチの言葉。「スポッター(ベンチ後ろのやぐらから指示を出すコーチ)からの無線が切れていた。機械が古くてね」。アメフットは選手だけでなく、指示を出すコーチ、サポートするスタッフなどが一体となって行うスポーツ。岩田主将も「ベンチワークも含めてミスをなくさないと」と話す。ベンチと選手、両輪がうまく回転しなければレイバンズの勝利も見えてこない。
●関西学生アメフット(9月23日・長居球技場)
近 大 7 0 0 7=14
神戸大 0 0 0 12=12
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