神戸大都市安全研究センターを一般に開放する「オープンセンター」が11月25日、26日の両日、同センターで開催され、25日は学生ら67人が参加した。【10月26日 神戸大NEWS NET=UNN】
「オープンセンター」は、同センターの実験棟と研究棟の2か所で行われた。
実験棟では、地下水が流れる仕組みを目で追える可視化装置や液状化現象を再現する振動台など実験装置を同センターの一般の来訪者に公開、研究員が説明にあたった。
研究員の1人、有村貴紀さん(24)は、水分を含んだ土と一緒に入れられたペットボトルが振動台の揺れで、しだいに土の中に沈んでいく実験を担当した。液状化のメカニズムを来訪者に説明。「専門用語を使わず一般の方に伝えるのは、論文を研究者向けに書くのとは違う難しさがある」と話した。
神戸市に住む主婦、松本知子さん(40)は息子の涼太くん(6)と参加した。涼太くんは「振動台がぶんぶんと揺れてすごかった」と目を丸くしていた。
研究棟では午後3時より、同センターの石橋克彦教授による講演会「神戸で再び大震災は起こるのか?」が、「トーク&クイズ」と銘うった○×クイズ形式で進められた。「兵庫県南部沖地震の余震は今も続いているマルかバツか?」という問いには、半分以上の人が「バツ」。「正解はバツ」と石橋教授が答えると、驚きの声がもれた。参加者の一人、中本清八朗さん(65)は「(講演会は)良かった。今世紀なかばまでに起こると言われている南海大地震の備えをする気になった」と感想を述べた。
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