東チベットの未踏峰ルオニイ登頂を目指していた神戸大東チベット学術登山隊が10月31日、天候不良のため登頂を断念に関して、総隊長の平井一正・神戸大名誉教授が衛星携帯電話を通して現地からメッセージが届いた。【11月6日 神戸大NEWS NET=UNN】
メッセージは以下の通り。
「このたびは残念ながら登頂はできませんでしたが、悔しい半面、爽快な気分もあります。それは、全く未知の世界に足を踏み入れ誰も見たことのない光景、誰も触れたことのない岩、誰も知らなかった谷を初めて明らかにしたこと、そしてC1から眺めると2000mの高みにある、頂上への道がまさに不可能と思えるような困難な山に挑戦し、無事故で登山を終えたことがそういう思いに達したしだいです。
たしかにこの山は屏風を立てたような山で、よほど天候・隊員に恵まれないと登頂は不可能と思います。
幸い今回の隊は、北口登山隊長以下、神戸大学山岳会屈指のすばらしい隊員に恵まれ、その点は十分成功の可能性があったのですが、残念ながら天候が味方せず涙を呑みました。
多くの方にお世話になっておりましたが、期待を裏切る結果になってしまい、申し訳ありません。」
また、登山隊の帰国は、11月13日ごろになる見通しだという。
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