客を「癒す」演奏 クラシックギター部

 クラシックギター部の第29回定期演奏会が12月6日午後5時30分より、神戸市産業振興センター・ホールで開かれ、学内外から約120人が訪れた。【12月6日 神戸大学NEWS NET=UNN】

Photo 演奏会は3つのステージに分かれ、各ステージで3~4組ずつが演奏。計21人のクラシックギター部員の日頃の練習の成果に、集まった120人の聴衆は聞き入った。
 第1ステージは、新入部員による「戦場のメリークリスマス」で始まった。同曲は音楽家の坂本龍一さん作曲で、イントロのハーモニーと後半の盛り上がりが特徴となる。他に第1ステージで演奏されたのは、「小フーガ」「夕海月」「AllaBrasiliana」など。この演奏会で現役引退となる大西寛之さん(経済・4年)は「難しい曲を1年生は頑張って演奏していた」と評価していた。
 第2ステージで聴衆が盛り上がったのが、「The Entertainer」の演奏。シルクハットをかぶり、演奏中に手を振るなど演出に務めた。テンポのよい曲に足でリズムを取る聴衆も見られた。部長の米澤大輔さん(経済・3年)は「お客さんと一緒に楽しめるようなアイディアをどんどん出してほしい」と話した。
 第3ステージは、部員21人全員がステージに上り、3つのパートに分かれての大合奏となった。第3ステージの冒頭、米澤さんが「いろいろな苦労はあったが、皆で演奏できることを大変嬉しく思います」と挨拶。第3ステージの演奏曲は、原博(70)作曲の「ギターアンサンブルのための組曲」。この組曲は、「ファンタジア」「パッサカリア」「挽歌」「フーガ」の4つの曲から構成されている。幻想的な落ち着いた曲の「ファンタジア」から明るくテンポ良く進む「フーガ」にだんだんと盛り上げていく構成。人間の感情と癒しの趣をうまく表現した「挽歌」を中に入れることで、曲にメリハリをつけた。
 演奏会には、学外からも多くの参加者が訪れた。聴衆の1人、神戸市在住の会社員、小林士朗さん(55)は「会社のクラシックギター部に招待状が届いたので、聞きに来た。レベルの高い技術を持った人もいる。これからも楽しみです」と話した。


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