混声合唱団エルデの第40回記念定期演奏会が12月6日、尼崎市総合文化センターアルカイックホールで開催された。エルデOB・OGを交えたステージも上演され、500人以上の観客が爽快な調べに耳を傾けた。【12月6日 神戸大学NEWS NET=UNN】
恒例の「商神」(神戸大の旧学歌)で幕を開けたステージは、1stステージで沖縄古謡を元にした「真南風(まふぇー)の祈り」で、島唄独特の音階を持つ曲を合唱。土着信仰に根ざした古来沖縄の生活を、「ヤー」「サーサーサーッ」などのかけ声を交えて歌い上げると、2ndステージのエルデオリジナル2003「そうよ!わたしはプリンセス」では創作の楽曲を寸劇とともに披露。劇はある王国のワガママ姫の企みに周囲が振り回されるストーリーで、合唱以外の工夫も凝らした。
3rdステージではピアノを加えた組曲「まぼろしの薔薇」を歌い、続く最後のステージは40回目の演奏会開催を記念してエルデのOB・OGを招いた、総勢約100人による合同舞台に。歌われた「Gloria」は、キリスト教のミサ文を題材にした宗教曲。ピアノにパーカッション、シンセサイザーを背に華々しいファンファーレで合唱が始まり、女声トリオが交互に独唱する祈りの場面へ。終曲へ向けて再び混声と楽器の音が渦を巻き、壮大な構成に仕上げた。
終演後、ホールの出口では部員たちが最後の挨拶を行なった。杉の枯れ葉が舞い落ちるなか、部長の内田賢吾さん(発達・3年)は「これからは後輩たちが、50回、60回と演奏会を続け、未来のエルデを作り上げてくれるはず」と喜色満面。友達に連れられて初めて混声合唱を聞きに訪れたという女子学生(滋賀医科大)は「オーケストラをやってるけど、それには無い魅力を感じた」と満足した様子だった。
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