10万人の署名提出 大日岳事故の遺族ら

 2000年3月に文部省(現文部科学省)主催の冬山登山研修中に富山県の大日岳で神戸大の溝上国秀さん(当時=文・3年)ら大学生2人が雪崩に巻き込まれて死亡した事故で、遺族らが3月5日に同省を訪問。前日までに集まった、国の責任を問う署名10万4000人分を提出した。【3月5日 神戸大学NEWS NET=UNN】

 遺族らは当日午後2時ごろから同省前で通行人に呼びかけのビラを配布し、同3時に署名を提出。担当職員2人がこれを受け取り、「大臣らに伝える」と話したと言う。
 5日は事故からちょうど4年になるが、「悲しみは時が解決してくれるものではないことがよく分かった。死ぬまで忘れられない」と溝上さんの母・洋子さん。署名活動は30万人分を目標に、今後も継続していくという。

 事故は、国が派遣した講師を含む研修参加者ら11人が、大日岳頂上付近の雪庇(せっぴ=雪が地面のない部分にひさし状に張り出した場所)で休息中に雪崩に巻き込まれて転落したもの。11人のうち、溝上さんと、当時都立大2年の内藤三恭司さんが死亡した。
 その後、文科省は、事故は予見不能であり、国に法的責任はないと説明。それに対して学生の遺族らは国の責任を問うため、02年5月国に損害賠償を求める訴訟を富山地裁に提訴し、現在も係争中。

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