神戸大学経営学部で4月21日、ヤマハ株式会社が担当する「トップマネジメント講座」の一環として、B102の大講義室にグランドピアノが持ち込まれ、集まった約300人の学生や教官らが生演奏に酔った。【4月21日 神戸大NEWS NET=UNN】
大手企業の重役らが直接教壇に立ち生のビジネスを講議するこの「トップマネジメント講座」は、神戸大経営学部の人気講座の一つで、2004年度前期は日本最大手の楽器・音響機器メーカー「ヤマハ」が担当している。
3回目を迎えた4月21日の講義は、約300人の学生や教官らでほぼ満員。林田甫執行役員ピアノ事業部長が教壇に立った。
いかにすばらしい楽器を作るか、という企業ポリシーや、中国の安価なピアノに対抗する新しい製造拠点の戦略などの講議が終わると、教室は演奏会場に早変わり。
ヤマハの技術を紹介するという名目で最新のグランドピアノが持ち込まれ、田村明子さんがショパンのノクターンなど3曲を披露した。
いつもは経営学の講議が響く教室は、清らかなピアノの音色で包まれ、感嘆の声と拍手で満たされた。
使用されたピアノは最新の自動演奏機能を装備。スイッチを操作すると、ペダルの踏み方も含め田村さんの演奏がほぼ完璧に再現され、驚いた学生たちがどよめく場面も見られた。
「感動を・ともに・創る」をテーマに掲げるヤマハの色彩豊かな講義は、経営、経済、法学部生が対象。毎週水曜3限に開講している。今後も立ち見学生が続出しそうだ。(記者=的場尚歩)
《訂正》「ヤマハ専属ピアニストの田村明子さんが」とありましたが、「ヤマハ専属」は誤りでした。訂正しておわびします。(2005年3月9日午後0時30分 編集部)
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