困っている人に「ちょっと」手を貸してあげたい…。そんな思いから、青山煌植さん(工院・1年)が始めた学生ベンチャー企業「まごのて」が、いま口コミで話題を呼んでいる。【5月17日 神戸大NEWS NET=UNN】
一昨年、青山さんが、京都に住む祖父母と一年間暮らしたことが「まごのて」設立のきっかけだった。
「ゴミ出しや電球の取り替えなど、若い人には簡単にできることも、高齢者の方にとっては大変なことも多い。なんとか手助けしたいと思った」と、青山さんは振り返る。
昨年10月、以前から構想を練っていた青山さんは、一人で「まごのて」をスタートさせる。初仕事は、パソコン指導だった。その後も、活動を続けていくうち、友達や知り合い、後輩などの協力も得られるようになった。
さらに活動を広げるため、この4月からはスタッフを登録制にした。「まごのて」は神戸大生を中心とした学生だけで構成されていて、現在約50人。24時間受付で、深夜や早朝などの時間帯にも対応できるという強みがある。
神戸市を中心としたポスター貼りや月2回のチラシ配りなど、宣伝にも気を抜かない。
そういった地道な努力が実を結び、テレビ・ラジオ・新聞などで「まごのて」が紹介された。口コミもあって、初めは週1件程度だった依頼が、今では一日に4、5件も来ている。お客さんの反応も良い。
依頼者はお年寄りの方だけでなく、若い人からの要望もあるという。他府県にも出張する。仕事内容は、掃除、ペットの散歩、ベビーシッター、代筆、園芸、日曜大工、引っ越しの手伝いなど、多種多様だ。さまざまな学部生からなる「まごのて」のスタッフが、各々の得意分野を生かしている。
青山さんは現在、大学院を休学し、新しいスタッフの指導やスキルアップなどに力を入れている。「学生だからといって、中途半端では意味がない。『また頼むわね』と言ってもらえるよう、今後さらに質の良いサービスを提供したい」と意欲満々だ。
料金は1時間1500円~。問い合わせは、「まごのて」電話078-802-2899まで。
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