大日岳遭難「国は真相を」 故・溝上さんの母 民事裁判にかける

 富山県大日岳で00年3月、文部省研修中に学生2人が死亡した雪庇崩落事故で、引率した講師2人が不起訴処分となった。これに対し故・溝上国秀さん(当時、文・2)の母は「今まで通り、国が事故の真相を明らかにするよう努力します」と強い思いを述べた。【6月10日 神戸大NEWS NET=UNN】

 事故の発生について、国は「落ち度はなかった」と主張。一方、故・溝上国秀さんの母は「国は主催者としての責任をはたしていない。もっとはっきりした原因を教えて欲しい。はっきりした形で示して欲しい」と胸の内を話した。また、「これから対策をはっきり立てて欲しい。うやむやにしないでほしい。次の研修にはっきりとした形でのこしていきたい」と二度と事故が起きないように国に努力するよう呼びかけた。

 一方、神戸大ワンダーフォーゲル部のOBは、講師の不起訴処分について、「残念な結果だ。実際に事故の現場にいたわけではないが、報道を見たり、山岳研究家の話を聞くと事故の発生を予見できたのではないかと思う」と話した。

 民事裁判の第8回公判が23日富山で行われる。故・溝上国秀さんの母は「精一杯、民事で頑張りたい」と次の目標にむけての意気込みを述べた。

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